豊田家はトヨタにとっての求心力
トヨタは3世代続いて豊田家以外からの新社長を選任します。そして豊田家の豊田章男専務(48歳)を若くして副社長に昇格させています。
トヨタの奥田会長はインタビューに答えます。「一つには(豊田章男氏に)実力がついたことがあるが、豊田家はグループの旗であり求心力という考え方もある。実力があれば次(の社長)ということもある。」
米国フォードは創業家から経営トップを出していますが、フォード家はフォードの筆頭株主。一方で豊田家の保有は発行済み株式の3%未満のようです。
トヨタの張社長も「創業家が範を垂れてくれれば(求心力は)ずっと続くと思う」と発言しています。
(日経2005.2.10.)
創業家の存在と経営とのあり方との葛藤の中にいる奥田会長と張社長の言葉には深いものがあります。
同族企業の事業承継対策とは、「求心力があり、範を垂れる」優秀な後継者を育てることが最も大切です。それができなければたとえ財産としての株式を継承できても明るい未来はありません。所有(株式という財産)と経営との分離に進まざるをえません。